農業界と経済界の連携による先端モデル農業確立実証事業 先端農業連携創造機構

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連携プロジェクト詳細

27年度採択

肉牛の肥育率99%達成コンソーシアム

大規模農場における肉牛の肥育率向上を実現する作業工程管理システムの開発

農業界代表:(株)大野ファーム
経済界代表:(株)ポータス

コンソーシアム形成の経緯

 北海道芽室町にある㈱大野ファームでは、和牛交雑種および乳牛去勢種合わせて約2,500頭の肉牛を肥育しています。肉牛の肥育は、子牛の導入から60日までの哺育期、60日から200~210日までの育成期、200~210日以降の肥育期に分かれますが、大野ファームでは哺育・育成農場を担う大野キャトルサービスと合わせ、導入から肥育までの一貫経営を行っています。
飼料と育成方法にこだわった肉牛は、甘みがあり脂身があっさりして美味しいと評判で、併設されているカフェには若い方はもちろん高齢者の方も多く訪れています。
 このような中、大規模農場である大野ファームでは、肉牛肥育率90%の壁が課題となっています。肥育率とは、ホルスタイン雄の場合、体重780kg以上、枝肉重440kg以上に育つ牛の比率を言いますが、小規模農場に比べ、一千頭規模の大規模農場では衛生管理や疾病予防、早期発見などの管理の徹底が難しく、肥育率90%以上を達成することは困難であると一般的に言われています。
この課題の解決には、作業工程管理に経済界の技術の導入が不可欠であると大野ファームの大野氏は認識していました。そこでJAめむろと直面している課題について協議し、養豚農場でのICT設計実績を持つ㈱ポータスの紹介を受けることになります。
 両者は農場における課題と現状を共有し、大野ファームが肉牛の育成から肥育を行う一貫経営であること、また従業員の作業工程管理を実施している基礎があることから、ICTの利用により大規模農場でも綿密な管理を行うことが可能であると考えました。そして肥育率90%の壁を打破する技術であるとの感触をつかみ、JAめむろ、ヨシマ・ラボ、㈱GB産業化設計のメンバーと共に「肉牛の肥育率99%達成コンソーシアム」を結成することとなりました。

プロジェクトにかける想い
 農場経営においては人材育成が最も重要であり、人材育成のツールとして今回実証するシステムを利用することで、スタッフとのコミュニケーションをより深化させ、さらには次世代への技術の継承にも役立てていきたいと考えています。また、作業の合理化により削減できた時間は、牛のために使えるようにし、よりよい商品を提供できるようにしたいという想いがあります。


技術

 大規模農場における肉牛管理の徹底を図るため、作業工程管理システムを開発します。
まず、農場現場スタッフの参加により作業工程管理業務を洗い出し、肥育率が上がらない原因を分析します。合わせて現場の管理活動を経済界の視点から確認し、改善点や肥育上の重要な管理ポイントをシステム設計に反映させます。
 また、ハンディターミナルを用いて現場スタッフの作業データを、肥育している牛ごとに集積することで、従来は個々のスタッフで蓄積されてきた技術を全員で共有することができ、熟練度に左右されない牛の管理を可能とすることを目指します。

[更新]

将来展望

 肉牛肥育率99%を達成することで、肉牛農場経営における収益力を改善し、国際競争力の獲得と、さらに大規模な農場への拡大を可能とする農場モデルを示すことができます。
 また、作業データを蓄積することで、HACCPの認証対応も容易になり、生産者から消費者に対するアピールポイントとすることができると共に、次世代への経営継承にも役立つことなどが期待できます。

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