農業界と経済界の連携による先端モデル農業確立実証事業 先端農業連携創造機構

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連携プロジェクト詳細

27年度採択

新規低コスト完全人工光型栽培装置コンソーシアム

機能性野菜栽培および苗生産が可能な低コストかつ屋外設置可能な完全人工光型栽培施設の開発

農業界代表:ベルグアース(株)
経済界代表:日鉄住金鋼板(株)

コンソーシアム形成の経緯

 ベルグアースの山口氏は、現在の日本で一般的となっている植物工場のイメージに違和感を抱いていました。植物工場というと、企業が莫大な投資をして作る大規模施設で、通常の農業者からは縁遠い所にあるイメージが一般的です。また、既存の植物工場の設備が高額なため、小規模施設では投資が回収できず、大規模な投資にならざるを得ないという問題があります。
 山口氏は、このような大規模企業的なものではなく、中小農業者でも導入できる植物工場の新たな形態ができないだろうか、また、イニシャルコストとランニングコストが低く、かつ投資回収手段が確立されていることで、小規模でも経営を成り立たせることのできるようなシステムの開発ができないかと考えていました。
 そのようなときに山口氏は先端モデル農業実証事業の話を知り、思い描いていた低コスト型の植物工場を、経済界の技術を使って実現することを考えました。
経済界からは、以前より植物工場に興味を持っていた日鉄住金鋼板の持つ、室内の温度調整コストを削減できるパラフィンを挟んだ鋼板および照明反射板、朝日工業社の効率的な空調システムおよびICT、ツジコーの高照度LEDの技術を持ち寄ります。これらの技術により低コスト型施設開発を目指すとともにベルグアースが機能性野菜の栽培技術を確立し、機能性野菜の分析・販路開拓をデザイナーフーズが担うことで、投資回収手段を確保することを考えました。
こうして新規低コスト完全人工光栽培コンソーシアムが結成されることとなりました。

プロジェクトにかける想い
 植物工場が、現在農業に従事している方にとって身近な存在となれば、耕作放棄地や圃場の空きスペースを使って施設を設置し、通常の耕作と植物工場の複合的な経営という新しい農業の形を作り、農業者の収入向上や年間労務の平準化につなげることができるのではないかと考えています。
 ベルグアースでは、既存の考え方にとらわれず新しい発想で新しい農業をやってほしいという思いから、入社2年目の若い社員も当プロジェクトの担当者としています。経験と新しい発想の融合を大事にしつつ、プロジェクト目標の実現に向け邁進しています。


技術

 低コスト型の完全人工光型施設の開発と、投資回収のための機能性野菜の安定生産方法の確立、市場開拓という一連の流れが実証実験の軸となっています。
 日鉄住金鋼板の開発した外壁に使用される鋼板は、熱を繰り返し吸放熱し、一定温度に保つ特性を持つパラフィンを金属パネルに挿入したものです。このパネルを施設の外壁に使用することで、温度コントロール機能を発揮し、空調費の削減を目指します。
 また、一般的な完全人工光型の植物工場は、厳密な環境設定を行うため、外気の影響を避けるよう、栽培設備を設置するための外側の建屋が必要となります。しかし外気の影響を受けにくいこのパネルを使用すれば、外側の建屋が不要な「外置き型」を基本とすることができ、初期投資の削減が可能となります。
 これに加え、効率的な空調システムとLEDの利用による消費電力の削減等を組み合わせ、低コスト型の完全人工光型施設の開発を行います。
 投資回収の手段として、機能性成分が一番高いと想定される「旬」の状態の野菜を一年中安定的に収穫できるよう、品種の選定、養液成分や栽培方法のマニュアル化についても検討することで、生産物へ安定的に機能性成分を付与できる栽培条件の確立を目指します。

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将来展望

 大規模化しなければ事業安定化が図りにくいと言われている植物工場において、今回実証している低コスト型施設を確立し、機能性野菜の栽培による投資回収手段を確保できれば、多くの農業者に導入が可能な施設になると考えています。導入方法についても販売のみでなくリースやレンタル方式など幅広い方法を検討しています。

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