農業界と経済界の連携による先端モデル農業確立実証事業 先端農業連携創造機構

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連携プロジェクト詳細

26年度採択

福井アグリアシスト

機械化から取残され重労働となっている、野菜の収穫やプラスチック・コンテナの移動など、多様な動きに対応した実用的「農業用アシストスーツ」の開発・実証試験。

農業界代表:(株)フィールドワークス
経済界代表:アクティブリンク(株)

コンソーシアム形成の経緯

2014年1月、福井県農業法人協会の事務局である福井県農業会議により福井県内の大手の農業生産者を集め、農業生産者が農作業中でどのような点に困っているか、どのような作業負担があるのかを議論していました。
この議論の中で各農業生産者の共通の課題として挙がったのが、農作物等の運搬に伴う腰の負担をどう軽減するかでした。
この場には、農作業負担軽減に対応する技術を持ち合わせているパナソニック子会社で、アシストスーツ製作を業とするアクティブリンク㈱も経済界側から参加していたこともあり、腰の負担軽減という課題解決のため腰をサポートするアシストスーツの開発はこのアクティブリンクが担うこととなりました。
一方、実証に協力できる農業生産者を探していたところ、このミーティングに参加したプラスチックのコンテナを使い、根菜類などの重量物を扱っている点で実証に適しているとの判断から、サツマイモ生産者の㈱フィールドワークスとサトイモ生産者の合同会社上田農園が選定されました。
平成26年度から、農林水産省の先端モデル農業確立実証事業が開始されるとあって、農林水産省の事業と本プロジェクトの『農業界の課題を経済界が解決する』目的と合致していると思い、ここに、農業界を代表したフィールドワークス、上田農園、経済界を代表したアクティブリンクによる、福井アグリアシストというコンソーシアムが発足したのです。

プロジェクトにかける想い
 農業生産者の立場からすると、重量物の運搬を行う作業者は男性が中心であり、一家の大黒柱が腰を痛めて作業ができなくなると、生計が成り立たなくなるという切実な問題があるため、何とか負担の大きい作業の軽減化を行いたいという思いがありました。
 一方、アクティブリンクはパワーバリアレス社会の実現をめざしています。
 農業は機械化の歴史でもあり、アクティブリンクはまだ機械化がされていない部分を機械化していき、重労働である農業生産へのアシストをしていきたいという思いがあります。
 農業従事者の平均年齢が65歳を超えるなど、農業者の高齢化も叫ばれているなかで、両者の思いが腰の負担を軽減させるアシストスーツの開発の機会を生んだことは、必然であったのかもしれません。


技術

 本事業のアシストスーツの技術は、従前からある下半身全体のアシストスーツのうち腰のモーター部分のみを使ったタイプです。モーターの機構は電動アシスト自転車の機構と同様であり、人の動きを検知してその動きをモーターの動力によりサポートする仕組みです。

[更新]

将来展望

 まずは、本事業における実証結果に基づき腰をサポートするアシストスーツを完成させ、平成27年には50万円以下で市場に販売することを想定しています。
 現状では腰の動きのみをサポートするアシストスーツを実証していますが、近い将来を見据えると、女性や高齢者が作業をするにあたって下半身全体をアシストするスーツができればより有用であると考えています。
 足の部分のアシストも同時に行うスーツを開発することで、下半身全体をアシストするスーツを、女性や高齢者も装着することができるようになれば、農業界にとっての作業の負担が軽減されるとともに、アシストスーツも広く普及することが想定されます。

事業二年度目

事業二年度目の状況

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 実証しているアシストスーツは、主に農作物を軽トラックへ積み下ろしする際に使用されています。そのため、アシストスーツを装着したまま軽トラックの運転ができないと、作業の都度取り外ししなくてはならず作業効率性が悪化してしまいます。当初の設計ではアシストスーツの動力源となるバッテリーが背面に大きく張り出し、軽トラックの狭い運転席では装着したままの運転が困難でした。
 このような現場でのフィードバックを受け、アシストスーツの構造とバッテリー位置を見直し、装着したまま軽トラックの運転が可能となりました。また新たに一時停止ボタンを設けることで、運転時における不測の動きを排除できるようになっています。
 このように安全面についても配慮された設計は、介護現場などでアシストスーツの運用実績のある経済界側代表であるアクティブリンクの技術ノウハウが生きた事例と考えられます。
稼働可能時間は従来機で3時間程度であったものが、回生エネルギーを利用する機構にしたことで6時間以上の稼働が可能となり、各部素材の見直しにより軽量化も行われました。

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